昔、私は右腕を骨折してしまったことがありました。猛スピードの自転車で転んでしまい、その際に骨折したのです。ぽっきりと折れてしまったので吊るすことになり、動かすことができない状態が何日も続きました。

 折ったときは当然痛かったですし、その後も鈍痛がずっと続いていきました。ですが、それからようやく回復の兆しを見せたとき、吊っていたのを戻すことになりました。そのとき、私は愕然としてしまいました。なぜなら、右腕の筋力を使っていなかったことが災いし、まったく自由に動かすことができなかったからです。

 そこから、元に戻すためのリハビリ生活が始まりました。最初はご飯を食べるときにしっかりと箸を持つところから始めました。そんな箸を持って動かすという動作すらスムーズにできず、とても歯がゆかったことをよく覚えています。

 その次はお風呂で体を洗うことにチャレンジしました。少しずつ動かすことに慣れていくと、リハビリも楽しくなってきました。こうして人の身体は治っていくのだということを実感することができたからです。

 そうして最低限の日常生活が送れるようになってきたら、いよいよ最後の仕上げにうつりました。それはちょっとした荷物を持ってみたり、物を運んだりするリハビリです。最初のうちは軽い物から始めたのですが、ほぼ全快したころにはやっと物が普通に運べるようになりました。全快するまではかなり時間がかかったのですが、初めてのリハビリ体験ができて結果的には良かったです。

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